クリア乾燥後から仕上げまで持っていく(HCギャン/キャンディ塗装)

塗装研究所

1回目のクリアを3日乾燥。
ここから研ぎ出し〜フィニッシュまで一気に持っていく。

今回は「鏡面一直線」ではなく、粒子感を少し残した高品位な光沢をゴールにした。


今回の記事の工程範囲

ここまでの工程と、今回扱う範囲。

灰色部分はこの記事前まで、青部分が今回の記事。

今回は研ぎ出し〜最終クリアまで。仕上がりを決める工程です。


ここまでの状態

1回目のクリア乾燥後。
柚子肌が残っている状態からスタートする。


王道の流れ

今回はこの流れをベースに、実際にやっている手順で仕上げまで持っていく。

  • 水研ぎ(#2000 → #3000)
  • 洗浄
  • コンパウンド
  • 必要に応じて最終クリア

チャッピー
所長、今回は「粒子感を残す」がテーマニャ。
磨き切るより、“止める場所”が重要だったニャ。


所長式:使っているツール

今回使用した工具

今回使った道具。特別なものではなく、手に入りやすいもの中心です。

  • タミヤ 布ヤスリ #2000 / #3000
  • wave ヤスリスティック フィニッシュ(ピンク)
  • ダイソー 極細歯ブラシ
  • タミヤ コンパウンド(粗目/細目/仕上げ目)
  • マイクロファイバークロス(メガネ拭きでも可)
  • ハセガワ セラミックコンパウンド、コーティングポリマー

特別な高級工具は使っていない。
当て方と力加減を重視している。

今回は粒子感を残す仕上げをするのでセラミックコンパウンド、コーティングポリマーは未使用。


所長式:布ヤスリの作り方

コの字折り

布ヤスリは四つ折りにし、折り目をコの字型に整形して使う。

コの字折り

コの字にすることで、当たり面をコントロールしやすくなる。

先端尖らせ

折りを強くすると先端が尖るため、狭い箇所にも入れやすい。

布ヤスリは四つ折り+コの字。これで当たり面をコントロールできる。


所長式:水研ぎの“撫で方”

やることはシンプル。

  • こすらない
  • 力を入れない
  • 重力に任せる

👉 置いて、軽く動かすだけ。

コの字で撫で

平面や緩い曲面は、コの字で面を追いかけるように撫でる。

腹の部分で撫で

広い面は腹側を使うと安定しやすい。

尖らせて撫で

尖らせると奥まった箇所にも届くが、一気に削れやすいので注意。

削る感覚ではなく、“面を整える感覚”で触る。

置いて動かすだけ。こすらない、力を入れない、重力任せ。


#2000 → #3000 の役割

  • #2000:柚子肌・ゴミの除去
  • #3000:面の均し

👉 #3000は削るというより“整える”。


フィニッシュ(ピンク)の使い方

フィニッシュピンクで撫で

waveのフィニッシュ(ピンク)は、最後の軽い均しに使用。

布ヤスリほど削らず、表面の引っ掛かりだけ整えたい時に便利。


どこまでやるかの判断基準

研ぎ前

柚子肌

柚子肌と軽い凹凸が残っている状態。


研ぎ後

曇り

光沢は一度消える。
ただし、この“うっすら曇り”が今回の正解。

✕ ピカピカ → 削りすぎ
○ うっすら曇り → 正解

チャッピー
所長、ここは削る工程じゃなくて“面を整える工程”ニャ。
力を抜いた方が結果は安定するニャ。


やりすぎ注意

やりすぎ注意

エッジや角は、一気に下地が出る。

曲面でもやりすぎるとクリアが剥げて下地が出てしまう。

特に尖らせた布ヤスリは局所的に削れるので、力を入れすぎない。

ピカピカになる前で止める。今回はそこが狙い。


洗浄(粉落とし)

  • 水+中性洗剤
  • ダイソー極細歯ブラシ
  • エアダスターで水飛ばし

コンパウンド

コンパウンド

コンパウンドはタミヤ3種を使用。

  • 粗目
  • 細目
  • 仕上げ目

マイクロファイバークロスで均一に当てていく。

特別なことはしていない。
“均一に当てる”だけ。


モールド・段差際の粉落とし

粉落とし

奥まった箇所はコンパウンドが残りやすい。

極細歯ブラシで軽く撫でるように洗浄。

チャッピー
所長、ここで粉を残すと後で白ボケするニャ。


粒子感をどこで止めるか

水色を残した状態

水色の粒子感残し

今回は、水色の粒子感を残す方向で調整。

右側は濡らした状態。
ウェットにすると、かなり青が強く見える。

その一歩手前で止め、左側のような粒子感を残した。

水色のまま濡らす場合はクリアを多めに入れる。


青寄りとの比較

青寄りと水色

青寄りに振るか、水色寄りに振るかで印象はかなり変わる。

今回は“金属感”より“透明感”を優先した。


組み立て前

組み立て

最終コート後。

十分乾燥させれば、組み立て時にしっかり保持しても問題なかった。

カーモデルではクリアと研ぎ出しを何度も繰り返すケースもあるが、所長は2セット、デカール部のみ3セットで止めている。

HGスケールでは、このくらいがちょうど良いと判断した。


完成

全身

全身

面の均しと光沢の出方を確認。


背面

背面

光の当たり方で、青〜水色の見え方が変化する。


脚部アップ

脚部アップ

エッジ周辺の反射と、曲面の粒子感。


上半身アップ

上半身

“鏡”までは行かず、粒子感を少し残した光沢。

今回狙ったのはこのバランス。


モノアイ周辺

モノアイ周辺

光を動かすと、粒子が立って見える。


腰〜バックパック

背面

角度によって、透明感と反射の見え方が変わる。

これもキャンディ塗装の面白さ。


まとめ

  • #2000 → #3000(撫でるだけ)
  • 洗浄
  • コンパウンド(細目中心)
  • 必要なら最終クリア

削るんじゃなくて整える。

こすらず、重力に任せて置いて動かすだけ。

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