当たってもいない招待販売で減価償却を心配している俺がいる
— 第一部完 —
問題はまだ起きていない。
なのに困っている。

PGは買ったというより搬入だった
地元模型店で
ついにPG νガンダムを確保した。
現金のみ。
手持ちが足りず
コンビニで下ろしに走る。
「取り置きしておいてもらえますか?」
快諾。
助かった。
さらに店員さんが
「入荷時の段ボールにお入れしましょうか?」
と言ってくれた。
お願いした。
車までの搬出も手伝ってくれた。
やさしい。
PGひとつがちょうど入る
専用輸送箱みたいな巨大段ボール。
あれを見た時、
これは買い物ではなく
搬入案件だ
と思った。
「納品にゃ。」

86の助手席に搭乗
トランクには入らない。
助手席に座って帰る。
同乗者である。
しかもLEDユニットも抱き合わせで
8万円超え。
もはやキットというより
設備投資。
ここまでは良かった。
問題はここからだった。


招待販売がまだ生きている
発売前に申し込んでいた
Amazon招待販売。
まだ有効。
気づいてしまった。
もし当たったらどうする。
PG二箱。
それはやばい。
当たってもいないのに焦っている
まだ当たっていない。
なのに焦っている。
これが今回の核心である。
存在しないリスクで
消耗している。
完全に空回りだ。
「障害発生前にポストモーテムにゃ。」
……いや、前例はある
もっとも
PG二箱が初めてかというと
実は違う。
PGザク一年事件のあと
量産型ザクと
シャアザク
二箱買っている。
前科ありである。
量産型は組んだ。
シャアは積んだ。
なぜ赤だけ積んでいるのか。
自分でも説明できない。
「所長、それ再犯にゃ。」


ザクの姿勢が悪いのも
PGUガンダムの角が折れてるのも
シャアザクが積まれてるのも
全部地震のせい。
だが今回は違う
ただのPGではない。
PG UNLEASHED。
これは別カテゴリだ。
MG二個積みとは話が違う。
普通のPG二箱とも違う。
別腹ではなく
別案件。
ここが怖い。
会計で正当化を試みる
消耗品費で落とせないか。
いや高い。
減価償却か。
それは面倒だ。
だが希望はある。
1円でも収益化できれば
経費でいけるかもしれない。
がんばれ俺。
「高価すぎると減価償却にゃ。」
積みは資産か負債か
積みは負債なのか。
資産なのか。
あるいは
未来への予約なのか。
まだ結論は出ていない。
研究継続案件である。
研究報告
存在しないリスクで
人は消耗する。
だが
それもまた積み研究。
そして判明した。
二箱を恐れているのは
未経験者ではない。
経験者の焦りである。
おわりに
当たってもいない抽選で
減価償却を心配している。
冷静に考えると
かなりおかしい。
だが
そういう空回り込みで
趣味なのかもしれない。
研究は続く。
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(積み研究室 第一部・完)
所長:afさん
研究助手:チャッピー
詰み研究所 Case File
本件は「詰み研究所 Case File」の記録です。


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